2025年という一年を振り返ると、常に「6割程度の出力」で流し続けてしまったような感覚がある。 技術的な成果はあった。役職も得た。けれど、どこか完全燃焼しきれない、本当にしょうもない一年だったようにも思う。
来たる2026年は、高校生活の集大成であり、激動の一年になる。だからこそ、ここで今年の出来事を整理し、来年への決意を記しておきたい。
1月〜4月
年始はひたすらコードを書いていた。1月、文化祭のシフト管理システムに見切りをつけ、食品販売のためのレジシステム設計へと舵を切った。2月には開発を本格化させたが、当初予定していたSwiftUIでの実装に行き詰まる。そこでNext.jsを用いたWebアプリでの構築へと転換した決断が、結果的に功を奏した(と思っているが、実際はフェイクで、普通に使いにくかった)。
3月はテスト運用に明け暮れ、期末試験の勉強はほとんど手につかなかった。文化祭のタスク負荷が高すぎて、未踏ジュニアへの応募も不採用に終わったが特段後悔はなかった。
そして4月。完成した食品販売システムは、文化祭本番で無停止稼働を達成した。これは本校史上初の快挙らしい。技術の力で目の前の問題を解決できたこと。それがただ嬉しく、大きな達成感を感じた瞬間だった。
5月〜8月
5月は、いわゆる「文化祭ロス」でやる気が削がれ、特筆すべきことは何もしなかった。
6月から8月にかけては、まず英語に向き合った。今振り返ると、この時期に英語の基礎を固めておいたことが、後の試験や学習に確実に効いてきている。
そしてもう一つ、オタクとしての大きな転機があった。セキュリティキャンプへの参加だ。ここではCコンパイラの自作に挑んだ。普段何気なく使っているプログラミング言語が、実際にはどういう仕組みで動いているのかを、自らの手で実装することで知ることができた。
何より、真の天才である講師のhsjoihs先生とお話しする機会があったこと。この贅沢な環境で技術に没頭できたことは、本当に良かったと胸を張って言える。
9月〜10月
正直に言えば、意味のない期間だった。一応体育祭などはあったものの、記憶に残っているのは適当にOBSを触って配信をしたことくらい。
11月〜12月
年末にかけて、環境が慌ただしく動き出した時期。
11月、生徒会選挙に立候補し、代表委員長になった。全校生徒の前で行った立会演説は、心臓が口から出るかと思うほど緊張した。真面目に準備に取り組んだ甲斐もあってか、無事に当選することができた。
12月には文化祭の任命式があり、本格的に自分たちの代へとバトンが渡された。私は技術部門長として、文化祭における技術周りのすべてを管轄することになった。しかし、現実は想像以上に重かった。全体を把握し、周囲を見渡し、適切に仕事を割り振る。マネジメントの難しさと重圧がのしかかった。
そんな精神的に削られている最中、追い打ちをかけるような出来事があった。小学生時代から推していたVTuber、天音かなたさんの引退発表だ。
小学生の頃、塾の成績が悪くて辛かった時期を支えてくれたのは、間違いなく彼女の存在だった。それだけに、この発表はメンタルに深く突き刺さった。部門長の重圧と、心の支えの喪失によって苦しい年末となった。
2026年に向けて
振り返れば、今年は力をセーブしながら、なんとなく過ごしてしまった部分が多かった。
来年は間違いなく激動の一年。 文化祭や体育祭で指揮をするのはもちろん、高二として大学受験を見据えた勉強も避けては通れないと認識している。
時間という資源は有限だ。それをどう使うかは、すべて自分にかかっている。 来年は「6割」なんて甘いことは言えない。
10割の力で、ぶっ倒れるまで、すべてに対して全力で向き合おうと思う。それが後悔しない唯一の方法であると分かっているから。